レポート
6月19日(土)の稽古レポートです。
【少年部】梅雨の谷間の影響で湿度が高く非常に厳しい環境でしたが子供達は元気いっぱいでした。
私が稽古開始直前に道場に入った時点で綺麗に整列、ビシッと不動立ちで待っていました。
挨拶の「オス!」も大きな声でとても気持ち良かったです。
準備運動の後、基本稽古。全員が大きな声で一生懸命に稽古していました。白帯の子供達の上達が凄いです。
立ち方・引き手・手の握りもシッカリ出来ていました。
次は移動稽古。今回は黄帯~茶帯、白帯~青帯と分けて蹴りの移動をひと通り行いました。
上級帯にはスピード・パワー・バランス・角度・顔面カバーと、細かく注意して行いました。
先輩の移動稽古を座って見ている後輩は良い勉強になるし、先輩は後輩の良い手本となる様に緊張感を持ちながら行いました。
単発の蹴りから、蹴りの連打、突き蹴りのコンビネーションと3往復づつ行いました。
湿度と子供達の動きによる熱気で道場はサウナ状態で子供達は頭から水を被った様に汗だくです。
それでも満点の気合いで最後まで頑張りました。
次は白帯~青帯までの移動稽古です。先輩が行った同じ内容を号令をゆっくり掛けて2往復づつ行いました。
見本に太田陸斗君と山田龍一君が上級者の移動に続いて、白帯の子供達の前に立ち手本を示しました。
移動稽古でも白帯の上達が凄く、非常に鋭い技を繰り出していました。
最後に上段廻し蹴りの受け返しと、1分5Rの組手。暑さに負けず最後まで気合いの入った動きで頑張り抜きました。
来月には全関西が控えていますので、出場する子も、しない子も、この調子で頑張って欲しいですね。
【一般部】少年部の稽古後の凄まじい熱気が残っていたので、稽古前から誰もが「今日の稽古は覚悟しないと駄目だな・・・」と思った筈です。
案の定覚悟の量を超える凄まじい稽古となりました。基本稽古の段階で皆さんフラフラになる程の暑さでしたが気合いを入れて頑張りました。
全関西を1ヶ月後に控えて稽古も試合モード。基本の後はミット打ち。
延々と続くミット打ちに皆さんヘロヘロですが、高校生の奥村兄弟、船橋君、有馬君は凄まじい気合いと技を繰り出し稽古を盛り上げます。
全員が精も根も尽き果てた所で終了。少しの休憩の後、最後は組手を2分5R。
やはりここでも高校生軍団の若さ溢れる動きは凄まじかったですが、壮年部黒帯軍団も負けていません。
自分の子供ぐらいの年齢の高校生達とガチンコ勝負。年齢を言い訳にしない精神で激しい組手を行いました。
全員で掃除の後、希望者のみで塚口道場名物試合前ビッグミットでのスタミナ稽古を行いました。
皆さんの疲れ具合を見て「今日は参加者少ないだろうな」と思っていましたが全関西出場組を中心に多数参加しました。
出場しない人もミット持ちなどでサポート役に回ります。空手の試合は個人競技ですが、稽古は団体競技です。
辛い稽古もみんなで気合いを入れるからやり抜けるのです。
自分が試合に出場する時は周りにサポートしてもらって、仲間が試合に出る時は知らんぷり。
自分勝手な考えでは誰も相手にしてもらえませんし、人間性を疑われます。
試合当日も時間を作ってなるべくアップを手伝ったり、セコンドとしてアドバイスしたり、タイムを計ったり、やる事は沢山ありますし、
試合当日応援に行けないなら、稽古後の自主トレで組手の相手をしたり、ミット持ちをしたりとサポートする事はこれまた沢山あります。
自分1人では絶対に強くなれません。先生・先輩・後輩、みんなのおかげで強くなれるのだと感謝の気持ちを持たなければけません。
道場とは厳しい稽古を通して人と人との結びつきの大切さを学ぶ所でもあるのです。人と人との結びつきが薄くなった昨今だからこそ、より大切な事だと思います。
私は空手を始めて23年、道場で色々な人を見て来ましたが、自分の事しか考えてない人で本当の意味で強くなった人を見た事がありません。
稽古レポートから話がずれましたが稽古する上でとても大切な事ですので書かせていただきました。
さて、ビッグミットでのスタミナ稽古ですが壮絶を極めました。
とにかく休まずラッシュ、ラッシュで突き蹴りをミットに叩き込みました。
ここでも奥村兄弟と船橋君、有馬君の動きが良く、セットを重ねる事にスピードもパワーも上がって来ます。
中学生で1人参加の温水君は技の回転が凄まじく非常に良い動きでした。
まだ体の線が細く試合で結果は出せていませんが、体が出来て来たらセンスもあるので今後が楽しみです。
因みに、中学では珍しい日本拳法部に所属していて根っからの格闘技大好きっ子です。
ビッグミットのスタミナ稽古も汗が水蒸気に変わって終了。
しかし、ここで重吉先生が全関西に出場するメンバーに声を掛け、トドメのスパーリング大会。
さすがにギブアップする人は多かったですが、参加メンバーは9時の終了時間ギリギリまで行いました。
重吉先生は消防士の過酷な仕事をこなしながら、少年部の指導、一般部の稽古を引っ張り、稽古後のビッグミットも誰よりも気迫を漲らせ死に物狂いで打ち込み、終わってから更に声をかけて自主トレに誘い、試合にも率先して一般上級に挑戦する姿は本当に頭が下がります。
今回も全関西には一般無差別級にエントリーしています。塚口道場特攻隊長として頑張って欲しいですね!
稽古後は塚口道場の聖地「だるまや酒蔵」で一般部だけの飲み会。
今日の稽古で出し尽くした水分をアルコールで補給し空手談義に花を咲かせました。
☆ 道場生紹介で紹介した奥村拓海君が、バスケット部の兵庫県代表として夏に沖縄で開催されるインターハイに出場する事が決定しました!
今日の稽古でも頑張っていましたが、極真空手の稽古は必ずバスケットに活きていると思いますから
沖縄では「極真魂」で暴れまくってもらいたいですね!頑張れ拓海!