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レポート

第42回 ユース強化稽古
2014年04月13日
記念撮影

 4月13日(日)、神戸総本部道場にて『第42回ユース強化稽古』が行われました。 塚口道場からは、U-13(小4~中1)に小川天汰・高山勇輝・野澤快斗・島瀬稜平、U-23(中2~23歳)に吉川雅輝・塩谷義輝・田村正樹・中野創策・有馬美優士、女子強化(全ての女子)に小川さくら が参加しました。 大阪カップから早くも1週間が経ちました。今回のユース強化稽古に参加した塚口道場の10人の内、7人が大阪カップに出場しています。 試合も終わり一息つきたいところでしょうが参加する意識の高さは素晴らしい。試合前は誰でも稽古量を増やしたり一生懸命頑張るのは当たり前。試合の無い時にどれだけスキルアップ出来るかが大事ですね。

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 さて、先週の大阪カップで入賞し、今回のユース強化稽古に参加した小川さくら、有馬美優士、中野創策の試合レポートを行います。 まず、中学女子上級無差別級で優勝した小川さくらですが軽量級で申込みしましたが、軽量級の申込者が少なかった為に重量級と統合となり無差別級に。 線が細いので心配しましたが、体重差をものともせず真っ向勝負で見事優勝。 少年部の頃は上段蹴りに頼る組手でしたが、中学生になってからは突きに力を入れて稽古する様になり組手全体に安定感が出て来ました。 今後は中段廻し蹴り、前蹴り、膝蹴りなどの中段を効かせて相手の動きを止める技と、左右の動きや、回り込みなどのステップワークを身に付ければ更に体格差を埋める事が出来る様になるでしょう。 稽古でもしっかり指導したいと思います。

 次に大阪選手権中量級で準優勝した有馬美優士ですが、昨年の大阪選手権中量級で準優勝、全関西無差別で優勝、今年の播州カップ中量級で優勝と着実にステップアップしています。 当初、今回の大阪選手権には出場せず、6月の全日本ウエイト制に照準を合わせていましたが、申込締切後に2年前の全関西チャンピオン・大阪西支部の岡田祐樹選手がエントリーしている事を聞き、無理を言って出場させてもらいました。 岡田選手は全日本大会ではまだ目立った活躍はしていませんが、関西ではかなりの実力者であり以前から注目している選手です。 打たれ強く、スタミナや運動量も豊富、試合感にも優れていて勝負所でのラッシュも効くし、絶対に諦めたり苦しい顔をしません。 昨年の全日本ウエイト制ではロシア軽量級王者のアレキサンダー・ミハイロフを撃破しています。有馬君が全日本で活躍するには絶対に経験し、乗り越えなければいけない相手です。 試合は圧倒的な力を見せ付けて決勝戦まで勝ち上がり、予想通り岡田選手との対戦です。 手応えのある下段廻し蹴りが決まりますが、岡田選手は得意の徹底した受け返しで必ず岡田選手の攻撃で終わらされ印象が悪く、 最後のラッシュも岡田選手は突きを中心に手数でまとめにかかりますが、有馬君は最後まで下段を効かせる事に拘って手数の面でも負けていました。 しかし、負けはしましたが6月の全日本ウエイト制前にとても良い経験が出来たと思います。 この経験をせずに全日本ウエイト制に出場していたと思うとゾッとします。試合後、何回もビデオを見て敗因を徹底的に洗い出し、今後の稽古プランも練り直しました。 今回の試合が最大の目標である全日本ウエイト制に活かされる様しっかり稽古をしてほしいと思います。 また、4月26日には東京で田中健太郎(第3・4回世界ウエイト制軽重量級チャンピオン、第36・41回全日本チャンピオン)、 ロシアのタリエル・ニコラシビリ(第10回全世界大会チャンピオン)が極真空手究極の荒行100人組手に挑戦します。 関西からは中村昌永選手と有馬君が100人組手の対戦相手として参加します。 誰もが経験する事が出来ない歴史的なイベントに参加する事で何かを感じ強くなって欲しいと思います。

 最後に大阪選手権重量級で4位に入賞した中野創策君ですが、昨年の全関西一般中級重量級で準優勝、神戸カップ一般中級重量級で優勝と順調に力を付け、今回 素手素足の大阪選手権重量級に出場しました。 1回戦では猛烈な突きの連打で勝利し、2回戦では今年の播州カップ重量級で優勝した中井秀幸選手と対戦。 中井選手が体格を利してジリジリと圧力をかけ前に出て攻撃するのを下がりながらインパクトのある下段を決め、僅差の内容でしたが本線3ー0で勝利。 準決勝では強豪・松岡朋彦選手と対戦。前半から中盤にかけて中井選手との試合で見せたインパクトのある下段を決めますがラスト30秒松岡選手の猛烈な突きのラッシュで場外に叩き出され判定負け。 3位決定戦でも前半、中盤に下段を決めますがラストに突きのラッシュを決められ判定負け。 しかし、素手素足の公式試合初出場で4試合戦い、4位の結果は良く頑張ったと誉めてあげたいと思います。 試合内容は改善する点は沢山ありますが次に繋がる良い試合でした。 今回の試合に向けて有馬君と共にユース強化稽古や神戸選手会や関西強化稽古に積極的に参加し、他道場の強い選手と稽古して自信を付けた結果だと思います。 中野君とも試合後に何回もビデオを見て敗因を洗い出し今後の稽古プランも練り直しましたので、次の試合に向けてしっかりと課題を克服して欲しいと思いますね。

※次回のユース強化稽古は、5月11日(日)神戸総本部道場(10:00~12:00)です。